目当てにしていた漫画が漫画喫茶においてなくて何度もショックを受けている男しょうぬんです。
都市伝説なんかでよく耳にするカニバリズムという食人文化について知っていますか?人を食べるというまさにホラー要素満載の文化ですが今回紹介する漫画はその食人文化をテーマにしている作品です。
Twitterの広告なんかにも出てきて気になっている方も多いのではないでしょうか?村に伝わる食人文化の謎に迫るサバイバルサスペンス漫画ガンニバルについて紹介していこうと思います。
ガンニバルとは?
週刊漫画ゴラクにて連載中の作品で作者は二宮正明先生です。
村の駐在として派遣されてきた警官阿川大悟がその村に伝わる食人文化の秘密を知り謎に迫るサスペンス漫画となっています。
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あらすじ
警官である阿川大悟は家族と共に山奥にある集落”供花村”の駐在として派遣されることとなった。最初は不安もあった阿川だったが村の住民たちは阿川一家のことを温かく迎え入れ村での生活が始まることとなっていく。
そんな中、村の権力者である後藤家の当主後藤銀が山の中で死体で発見される。後藤家の人間たちは熊にやられたと処理しようとしていたが阿川は死体の様子に違和感を持ち歯形があることに疑問を持つこととなった。
前任の駐在であった狩野の失踪について調べていくこととなりその中で狩野が「この村の人間は人を喰っている」と残していたことを知る。村の人間達は狩野は気が狂っていたなどと発言していたが、阿川一家が住んでいる家に「ニゲロ」と彫られていたことや娘のましろが人間の指を拾ってくるなど明らかに異様な現象が多発していくこととなり阿川は供花村には食人文化があるのではないかと疑問を持つようになっていく。
阿川は村八分にされながらも供花村の秘密や謎多き後藤家について真実に迫っていくこととなった。
ここが面白い
迫真の捜査
主人公の阿川は一人で村に来ているわけではなく妻と娘と共に村に来ています。なので阿川が目立つことをすれば自分だけではなく家族にまで被害が及ぶ危険性があるのが見ていてドキドキします。妻の有希も村の異変には気づいているようで住民達に感づかれないようにしていらのが危なっかしいです。
村の人間にできるだけ怪しまれないように捜査を続けながらも時には衝突し、ギリギリのところで回避していくのがスリル満点で面白いところです。
本来は1人で村全体と戦うなど不可能に近い状況ですが、阿川は都会で問題行動を起こした過去を持っていたりとぶっ飛んでいる部分もあり後藤家の人間達に銃を突きつけられようと動じない阿川の精神力あってこその捜査だと思います。
物語が進むにつれて証言者が出てきたり警察本部も動き出したりするので後半になればなるほど盛り上がりが増していくこととなります。実際に供花村で食べられそうになり深い傷を負った被害者も登場することとなり村のヤバさが徐々に明らかになっていきます。
後藤家の秘密
阿川の捜査により村の権力者である後藤家が食人文化と深く関わりがあることがわかっていきます。
村の人間達と後藤家の人間は阿川に対して敵意剥き出しであり、猟銃を突きつけ捜査をやめるように忠告してきたりと阿川の捜査において最も注意するべき存在です。
しかし、頭首である後藤恵介だけは他とは違うようで後藤家の現状に疑問を持っている描写があったりと問題解決の鍵を握っているようで、前任駐在狩野の娘と未だにつながりを持っていたりします。
後藤家の問題において特に注目するべき人物がおり、後藤家が「あの方」と呼ぶ獣臭のする大男の存在が物語に関わっている様子で、^序盤の描写を見ていると人を食べているのはこの大男っぽい感じです。現在の後藤家の決定権はこの大男が持っていてまともに言葉を話せないこの男は人に対して平気で鎌を振るってくる危険人物。いつ阿川と対峙するのか注目な点です。
不気味な村の住民達
最初はニコニコしていた村の住民達ですが、村の捜査を始めた阿川に対して村八分にするようになります。村の住民達は食人文化についてどこまで関与しているのか?自分に味方は存在するのか?などわからないことだらけの供花村。
リアリティのある絵もマッチしていて供花村や住民達の描写がとにかく不気味です。表情は笑っていても何を考えているのか読めず、家に柵を立てようとした阿川に対し自分達が信じられないのか?と問い詰めてくるなど闇の部分が見え隠れするのが怖いです。
住民達の態度がコロコロ変わり、阿川に対して好意的に接するものも出てくるようになるので誰が味方で誰が敵なのか次第に分からなくなっていくのがポイントとなります。
妻の有希や娘のましろは阿川がいない間誰も守ってくれる人がいないので村の人達と生活しているシーンなんかは怖くて見ていられないです。
まとめ
ガンニバルは食人文化をテーマとした本格サスペンス漫画であり、ホラーの面も強いリアリティのある作品となっています。
物語が進むにつれて謎がどんどん明かされていき、衝撃の展開が続くため一気に読めてしまうのがこの漫画のいいところ。
現在物語はクライマックスを迎えており今から追いつけばラストに間に合うため興味のある方は是非読んでみてください。
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