皆さん一番好きな漫画って言われると何が思い浮かびますか?私の持論なんですが現在も連載している作品は好きな漫画に挙げずらいと考えています。連載中ということはこれから先の展開次第で評価が180度変わってしまうことも多く、「あんなに面白かったのに・・・」ということも少なくないはずです。
それに対して完結済みの作品は今から評価がブレることはなく、面白さに変化がありません。今回はそんな完結済みに特化しておすすめの作品をジャンル別に分けて紹介していこうと思います。
誰でも知っているような作品はある程度外してありますが、古い作品であったり個人的に押したい作品は有名どころでも紹介していますのでご了承ください。
バトル
うえきの法則(全16巻)
100人の中学生が神候補達から能力を与えられ代理戦争を行う能力バトル漫画です。
福地先生独特の能力をフルに生かした戦いは他の漫画では見る事ができないほどで、一貫して「AをBに変える能力」が使用されます。
主人公の植木が使うゴミを木に変える能力は一見戦いに不向きなように見えますが、木の形状は自由自在であり、攻撃を受け流したりリーチの長さを生かすなど応用の効いた戦いを見る事ができます。
能力の強さに応じて強い縛りが課せられる限定条件や個人に秘められた才の設定などユニークな要素が多く、常に飽きさせない展開が続きます。
植木のまっすぐな正義に回りが突き動かされ仲間が増えていくのが面白く、敵味方問わずユニークなキャラクターが多数登場します。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
恨み来い、恋、恨み恋(全12巻)
月刊ガンガンJOKERにて連載していた作品で作者は秋タカ先生です。
恨み猫である夏歩との出会いをきっかけに主人公の子国恭一が十二支達の党首として成長していくバトル漫画です。
干支がテーマの作品でそれぞれ頭家ごとに能力があり子国家なら強制的に従わせることのできる「絶対支配」や丑蔵家なら「怪力」のような特徴的な力を所持しています。
秋タカ先生の絵が上手く可愛い女の子がたくさん出てくる作品で恋愛要素も強めとなっており恨み猫の夏歩と幼馴染の朱華との三角関係が繰り広げられます。
しかし、内容は結構シリアスであり普通のバトル漫画に負けず劣らずのバトル描写や人の死、鬱展開の数々などもありキャラクターの可愛さとのギャップが目立つ作品となっています。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
コードブレイカー(全24巻)
青い炎の異能を持つ少年大神零を中心に様々な異能者“コードブレイカー”達の戦いを描いたバトル漫画です。
王道の異能力である炎を中心に磁力や音、影といった厨二心をくすぐる能力が多数登場し、それぞれの能力が進化していき新たな力を手にするのが熱い。大神が持つ炎は青の他にも様々な特性を持つ七色の炎がかっこいいです。
コードブレイカーという組織は闇の集団であり、主人公の大神は人を殺すことにためらいがないダークヒーローとなっています。それに対し、ヒロインの桜は正義にまっすぐな性格をしているため大神と対比になっているのが特徴です。
バトルシーンに迫力があり、それぞれの異能がフルに生かされた戦いが繰り広げられます。コードブレイカーの面々に協調性があまりないので1対1の構図になることが多く、タイマンの戦いが熱かったです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
金色のガッシュ(全33巻)
週刊少年サンデーで連載していた作品で作者は雷句誠先生です。
魔界から来た子供ガッシュと天才少年高嶺清麿の2人が魔界の王を決める戦いに参加し優しい王様を目指すバトル漫画です。
魔本と呼ばれる本が燃えたら脱落となり魔界へ強制送還される設定が面白くて、バトルが不利でも本さえ燃やすことができれば勝利できるため一見弱そうなやつでも戦い方次第で生き残ることができます。
魔物の成長をきっかけに新しい呪文を手にすることができます。魔物が使える呪文はそれほど多くないので、新しい呪文を手に入れるシーンはめちゃくちゃ燃え、最大呪文と呼ばれる大技同士がぶつかり合うのが一番の見どころとなっています。
清麿の戦略が天才的で本来落ちこぼれであったガッシュを最大限生かして戦います。話が進むにつれて仲間が増えていくのですが、チーム戦においても清麿の作戦が光ることとなります。
パートナーとの別れが感動的でそれぞれのコンビにドラマがあり、戦いの中で徐々に描かれていくため普通に泣いてしまいます。消えていく仲間の想いを背負いガッシュたちが強くなっていくのが切なくも熱くもあります。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
サイケまたしても(全15巻)
主人公のサイケが時間ループの能力を用いて憧れのヒーローを目指す物語です。
序盤はバトルではなくループを用いて人助けをしていく話ですが、次第にサイケ以外にも存在していた能力者達と戦い組織同士のバトルが繰り広げられます。
サイケが持つ能力がループの力であり戦いには向きませんが基本的にはチームを組んでいるためサイケが仲間達に情報を伝え、それをアドバンテージにして戦いを優位に進めることができます。
サイケの精神力がイカれていて能力の発動条件である”池に溺れること”は実質死と変わらないのですが何度でもループを繰り返す覚悟を持っており、ただならぬヒーローへのこだわりにはこちらも引いてしまうほどでした。
上記している”うえきの法則”と同様に能力がとにかくユニークで1つのことしかできない能力を応用を利かせて戦うのが面白いです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
SOUL EATER(全25巻)
月刊少年ガンガンにて連載されていた作品で作者は大久保篤先生です。
トリプル主人公とも言える構成でマカ、ブラック★スター、キッドを中心としたダークファンタジーとなっています。
人が武器となりパートナーと共に戦うのが特徴的で、魂の波長を合わせることにより強大な力を身に着けていきます。武器の形態も多彩であり、鎌や忍具、二丁拳銃などそれぞれのスタイルに合った戦いを見れるのが面白い。
主人公達の志が高く、神を超えようとしているブラック★スターや、父のような偉大な死神を目指すキッドなど高い目標に向けて努力を欠かさないため好感が持てます。
世界観が独特でダークな雰囲気にも関わらず、コミカルな面も強くキャラクター同士の掛け合いも見もので、真剣なバトルパートとのギャップが凄く普段バカやっているだけに戦闘になった時のかっこよさが際立ちます。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
トライピース(全11巻)
月刊少年ガンガンにて連載していた作品で作者は丸智之先生です。
記憶喪失の少年ナナ(自分でつけた)が愛と平和と女装の名のもとに戦争を無くすために戦争仲裁機関「トライピース」とへと入団する。
とにかく主人公のナナが謎多き人物でたまに見え隠れする過去の自分との温度差がヤバく、普段のナナからは想像できない過去を秘めています。特技が女装で物語内でも度々登場し女子顔負けの可愛さを持っており、戦争仲裁においてもなぜか活躍するなど結構重要な役割を持っています。
戦争を止めるというスケールの大きなテーマの作品であり、人の死や戦争の怖さなど訴えかけてくるものも多いです。
衝撃の展開が多く、全11巻でありながら展開の移り変わりが激しいのが特徴的で実はナナは〇〇〇〇というまさかの事態が発覚するなど普通の漫画とは一線を介した部分もありました。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
FAIRY TAIL(全63巻)
週刊少年マガジンにて連載していた作品で作者は真島ヒロ先生です。
魔導士ギルドフェアリーテイルを舞台に主人公である火の滅竜魔導士ナツを中心に魔法を使って暴れまくる王道ファンタジーです。
圧巻の画力や大ゴマ多めのバトル内容は何が起こっているのかわかりやすく、派手なアクションや仲間達との友情などもあり初心者からマンガ好きまで誰でも楽しめる内容となっています。
更には登場しない魔法がないんじゃないかと思うほど魔法のバリュエーションが多く、それに比例してキャラクターの数も桁違いに多いです。メインキャラクターが膨大なのにも関わらずキャラが立っているので掛け合いを見ているだけでも面白いです。
話がサクサク進むのが特徴的で全63巻と超大作でありながらそれを感じさせないほどのスピード感で読むことができます。細かく「~編」ごとに分かれており基本的には連載期間で1年(約6巻分)くらいに収まっているため区切りよく読みこともできます。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
武装錬金(全10巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は和月伸宏先生です。
核鉄と呼ばれる力で一命をとりとめた主人公武藤カズキが大切なものを守るため錬金の戦士となりホムンクルスとの戦いに挑むバトル漫画です。
武器のチョイスが突撃槍、処刑鎌、黒色火薬など他の漫画では考えられないセンスが光ります。錬金術やホムンクルスなど男なら一度は憧れた要素がてんこ盛りで王道の少年漫画と言えるでしょう。
実はこの作品は本誌で打ち切られているにも関わらず、完結編が掲載されるなど異例の待遇を受けています。そのおかげか全10巻で綺麗にまとまっておりテンポの良さも相まって名作の仲間入りを果たしている変わった作品です。
ライバルであるパピヨンのキャラが濃く、半端ないカズキへの執着心や正々堂々とした決着を求める姿勢など理想的なライバル関係となっており、時には共闘したりなど熱い展開も見る事ができます。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
BLACK CAT(全20巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は矢吹健太朗先生です。
元抹殺者の主人公トレイン=ハートネットが相棒のスヴェンと共に懸賞稼ぎの掃除屋として悪人たちと戦うバトル漫画です。
矢吹先生の代表作”ToLOVEる”からは想像がつかないスタイリッシュなバトル漫画であり、主人公トレインが過去と決別する話となっており、組織にいた時代に出会った女性サヤとの出会いをきっかけに自由に生きていくことを目指し、その中で元居た組織クロノスのメンバーや因縁の相手クリードと戦っていくこととなります。
主人公グループの戦い方が三者三様となっており、トレインの武器は装飾銃で持ち前の早打ち技術が神業過ぎてかっこいいです。相棒のスヴェンはサポート型でありながら予言眼(ヴィジョンアイ)と呼ばれる未来が見える眼を持っています。ヒロインのイヴと呼ばれる少女はナノマシンの実験により自身の体を自在に変化させる能力をもっています。
物語が進むにつれて三つ巴の戦いに発展していくのが魅力的で主人公達だけでなく別組織同士の戦いなんかもあって盛り上がりどころが多い作品になっています。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
ボボボーボ・ボーボボ(全30巻)
鼻毛真拳伝承者ボボボーボ・ボーボボが個性豊かな仲間達と共に毛刈り隊と戦っていく物語です。
言わずと知れたギャグバトル漫画であり、全く理解不能ながらもスピーディなハイテンションバトルは他の漫画では見たことがない唯一無二の存在ともいえます。
ユニークすぎる設定やキャラクターそしてあの有名なボーボボだけの人気投票などからもギャグセンスの高さは信頼できるもので、現代でもたまに話題になったりするほど一定のファンがついている作品です。
この漫画の凄い点は1巻に対してのボリュームが凄まじく、倍くらいの内容があるように感じるため、シリーズごとの敵を倒すまでに平均1〜2巻くらいしかかからないテンポの良さが魅力と言えます。
ギャグ部分だけでなくバトル内容も秀逸でかつての敵が仲間になったり、仲間と融合するボーボボフュージョンなど熱い展開も盛り沢山なのも人気の秘訣です。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
MIXIM 11(全12巻)
見た目は悪くないのになぜか破滅的にモテない3人組の男子高生が、ある夜にカルミナと名乗る女性に出会い、自分たちが北極星の王子候補者だった真実を知る。王子には一生モテない魔法が王様によって掛けられていた。しかし、その魔法が効果を成さない12人の女の子がいた。王子は彼女たちにだけはモテるとのことだが…… 次第に自分たちの命を狙うビッグバンØとの戦いに身を投じる…… wikipedeia引用
週刊少年サンデーにて連載していた作品で作者は安西信行先生です。
祭壱松、参宮橋竹蔵、春野小梅の3人がある星の王子様候補であることを知らされ、自分達の命を狙う敵と戦いを繰り広げることとなるバトル漫画です。
主要人物の武器が指人形、ゲーム機、着ぐるみと斬新すぎる武器を媒体として戦うため、他の漫画では見ることのできない戦いを楽しむことができます。これは各自が自分で武器の媒体を決めたためであり思い入れのある物を選んだ結果です。
敵味方それぞれが星座の加護を受けており、NOVAと呼ばれる必殺技を所持していて一回しか使えないためどこで発動するのかが勝負のカギを握っています。
序盤の方では星座の加護を持つ少女達とのラブコメの要素もあり、3人それぞれに好きな相手ができるので自分が惚れた相手を守るために戦う壱松達がかっこいいです。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
勇者が死んだ(全20巻)
落とし穴からはじまる、村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジー!!
マンガワンにて連載していた作品で作者はスバルイチ先生です。
落とし穴に落ちて死んだ勇者に変わり勇者の体を借り世界を救う冒険ファンタジーです。
主人公トウカの戦闘スタイルが真っ向勝負ではなく、策を講じての頭脳戦が得意であったり農夫時代からのトラップ技術なんかがメインなため普通のバトル漫画とは少し違った戦いを見ることができます。
登場人物には女の子が多くちょっとエッチなシーンも多くなっており、主人公のマニアックな性癖が爆発するシーンも多数。
内容自体は剣と魔法の王道冒険ファンタジーなので誰でもとっつきやすく、巻数も20巻と長すぎず短すぎずなので興味のある方は読んでみてください。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
烈火の炎(全33巻)
忍者にあこがれる主人公・花菱烈火は、炎を生みだす不思議な力を持っていた。烈火はある日、治癒の力を持つ少女・佐古下柳と出会い、お互いの力を打ち明けたことで友人となり、烈火は柳を守ることを誓う。謎の女性、影法師の出現により、烈火達は魔力を持つ道具、“魔導具”の存在を知ることとなる。 wikipedia 引用
週刊少年サンデーにて連載していた作品で作者は安西信行先生です。
手から炎を出すことのできる忍者マニアの少年花菱烈火が、治癒の少女佐古下柳と出会ったことをきっかけに火影として仲間達と共に柳を狙う敵との戦いを始めるバトル漫画です。
主人公烈火が扱う炎には八竜と呼ばれる力があり様々な能力を生かした戦い方をすることができます。更には2つの炎を合わせた合体技など攻撃の幅が広いのが特徴的です。
また作中では魔道具と呼ばれる魔力を持つ道具を用いて戦うことになるのですが、1人1つと決まっているわけではなく相手から奪ったりなどしてパワーアップしていくのが面白いです。
序盤の絵は正直あまり上手くなく見にくいかもしれませんが中盤くらいからは普通にカッコいいスタイリッシュなバトルを見る事ができます。結構グロい描写もあり正直ちょっと怖い部分もあるのでご注意を。
見るからに不遇キャラに見える大男土門が実はめちゃくちゃ強かったりと意外性のある展開も多いので読んでいてワクワクする作品です。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
コメディ
アホガール(全12巻)
とんでもないアホの子花畑よしこが幼馴染の阿久津明をはじめ、いろいろな人達に迷惑をかけまくるコメディです。
途中までは4コマ形式でしたが、雑誌移籍後は普通の漫画となっています。
主人公のよしこがとにかくアホでそのアホさはマークシート形式のテストで0点をとったり足し算も怪しいレベルで親からも将来を心配されています。
登場人物全員どこかしら頭のねじが外れているためよしこ以外がボケに回る時が特に面白い印象で、ぱっと見常識人が壊れていくことが多いです。
キャラクターがとにかくかわいく物語が進むにつれて最初はモブみたいなキャラクターにスポットが当たっていくのがいいです。線が多くなくはっきりとした絵をしていて、画風もかわいい感じなのでとにかく読みやすいです。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
月曜日は2限から(全7巻)
普通の生徒であった居村草輔が不良少女咲野瑞樹との出会いをきっかけに校則から外れたよくない方向性へ引っ張られていく。
4コマ漫画です。物語はずっとほのぼのしておりラブコメと日常系の間くらい。主人公とヒロインの関係が恋愛対象ではなく悪友として物語が進んでいきます。そんな中で不意に異性を意識してしまうところが青春っぽくてなんか好き。
主人公の居村が校則違反少女咲野に振り回されてることが多いのですが、それ以外の登場人物は居村も含めた2人に振り回されることになり居村がどんどん不良側に染まっていくのが面白い。
全7巻と手に取りやすく最後までストレスなく読むことができるため気楽に楽しめる作品となっています。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
斉木楠男の災難(全26巻)
生まれながらにして超能力者である斉木楠雄が平凡でありたいと願いつつも個性あふれるクラスメイト達に巻き込まれ、苦労する日常を描く。
これまでのギャグ漫画と一風変わり、主人公が一切喋らず心の中でツッコミ続ける異色の漫画で斉木以外のキャラクターがほとんどボケに回っています。
超能力を持ってしても行動が読めない奴や、厨二病重症患者、世界一可愛いのを自覚している美少女など様々なキャラがおり、何故か斉木のもとに集まってきます。斉木が興味ないと言いながらもクラスメイト達に対してなんだかんだで友達の意識が芽生えていくがほっこりします。
斉木が持つ超能力の数々が完全に便利というわけではなく何かしら欠点を持っており、トラブルの元になることもあるのが特徴的です。強大な力にはデメリットがあるという世の中そう甘くはないというのもテーマになっているようです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
最強伝説黒沢(全11巻+21巻)
ビッグコミックオリジナルにて連載していた作品で作者は福本伸行先生です。
穴平建設で働く現場監督黒沢の哀愁と苦悩の日々を描く日常コメディ?です。
数々のギャンブル漫画を世に放ってきた福本先生ですがこの”最強伝説黒沢”は40代の土木作業員の哀愁漂う日常を描いたコメディという異色も異色の作品です。
福本先生ならではの残念なキャラの個性を生かした斬新なギャグや心理描写を存分に生かしたバトル(喧嘩)もあり他の漫画では味わうことのできない面白さを持っている作品です。
続編として更に8年後に進みホームレスとして生活をすることになった黒沢の人生を描く”新最強伝説黒沢”も存在しこちらではホームレス仲間達からの信頼を得て協力しながら生活をしていくというこれまた見たこともない設定です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
さよなら絶望先生(全32巻)
週刊少年マガジンにて連載していた作品で作者は久米田康治先生です。
超ネガティブな教師糸色望とその生徒達によって繰り広げられるブラックコメディです。
話は1話完結となっており、あるあるや自治ネタをふんだんに取り組んだコメディとなっており、その内容もズバッと切り込んだり皮肉めいたものばかりなのではまる人はとことんはまるイメージです。
話のネタごとに中心となるキャラクターが違い登場キャラクターの数もめちゃくちゃ多いので、どの話も安定した面白さと新鮮さが期待できます。
もう10年近く前の漫画となるため自治ネタ自体がちょっと古くガラケーなんかが話題になっていたりするためその点はご注意を。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
太臓もて王サーガ(全8巻)
変な見た目をしている魔界の王子百手太臓が人間界に嫁を探しにし、無茶苦茶な行動をとりまくります。
この漫画は明確に進めたい人がいるのですが、「2005年付近のジャンプ作品を知っている人」か「ジョジョが好きな人」。この条件に当てはまる人は絶対ハマります。
というのもこの漫画、ギャグ内容のほとんどがジャンプのパロディネタで構成されていて、中でも作者がジョジョが大好きなせいで盛り込まれまくっています。その度合いはすさまじくジョジョパロ専用にキャラクターが作られているほどです。
ですので逆に言えばどちらも分からない方は置いてけぼりになってしまう可能性がありますのでご注意を。
物語の中心となる私立ドキドキ学園にはモテ四天王という制度が存在していたり、恋愛に関するイベントが頻繁に行われるなどギャグ漫画らしいぶっ飛び方をしている学校なので基本的にやりたい放題な内容となっています。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆
群れなせシートン学園(全9巻)
サイコミにて連載していた作品で作者は山下文吾先生です。
様々な動物が生活するシートン学園で数少ない人間間様人がオオカミの少女ランカと出会い強制的に群れの一員にされるドタバタコメディです。
基本的に動物達は擬人化されているため普通に可愛らしいキャラクター同士の掛け合いを見る事が出き、現代らしいコメディ作品になっています。
動物嫌いである主人公の人が仲間達との交流をきっかけに心を許していくようになり様々な動物に好かれ頼られるようになっていきます。
動物の生態について詳しく知ることができ私はシマウマがロバの仲間であることやコアラの赤ちゃんが母の糞を食べて成長することなどはこの作品で知りました。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
湯神君には友達がいない(全16巻)
友人関係に悩み続ける転校生綿貫ちひろと学校1の変わり者で友達を必要としない湯神裕二の日常を描く。
空気を読みたいちひろと空気を読まない湯神君との対比が描かれていて、マイペースの湯神君に振り回されながらもなんだかんだで共生できているのが奇妙で面白いです。友達と言えるほど仲良くはないですが、全く干渉しないわけではない微妙な距離感が特徴的でした。
空気を読んで自分を出せないちひろの姿は今の日本人なら当てはまるところも多く、湯神くんの的を得た発言にグサっとくるところがあるので常に続きが気になってしまう魅力があります。
日常系でありながら結構長期的な事件が次々起こり2巻とか使って話が展開されることもあります。大体湯神君のせいなんですが本人が気づいてすらおらず、知らないうちに解決することも多々あるのが面白いです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
ラブコメ
川柳少女(全12巻)
人と話すのが苦手で会話を全て川柳で行う美少女雪白七奈子と元ヤン毒島エイジを中心としたラブコメです。
物語はほぼ4コマ形式で進み最後のワンページだけ大ゴマ等も用いた形式に変わります。
出てくるキャラみんな可愛すぎてやばい。全員ちょっと抜けてるところがあって愛着が湧いてきます。なにより五十嵐先生の画力あって表情がめちゃくちゃ豊かなんですよね。
基本的にはこの2人が物語の中心であり少しずつ進展していく2人の関係からも目が離せません。見てれば両想いなのわかるのに2人の距離感にニヤニヤしてしまいます。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
隣の柏木さん(全12巻+2巻)
まんがタイムきららフォワードにて連載していた作品で作者は霜月絹鯊先生です。
オープンなオタク桜庭雄斗が隠れオタクの柏木さんと仲良くなろうと奮闘する物語です。
主人公の桜庭が空気が読めないタイプですぐに余計なことを言ったりするので結構頻繁にトラブルが発生します。みていて自分も気をつけなくちゃなと思うケースも多かったです。なんだかんだで許してくれる柏木さんが優しい。
登場人物があまり多くなく、その分一人一人のキャラクターが掘り下げられるので好きな人は好きなタイプだと思います。
最初は友達になりたかった桜庭が次第に柏木さんに恋愛感情を抱いていく過程がオタク感満載でリアルでした。
物語完結からの続きを描く隣の柏木さんafterも存在します。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
はじめてのあく(全16巻)
週刊少年サンデーにて連載していた作品で作者は藤木俊先生です。
女子高生渡キョーコは平凡な日々を送っていたが、従兄弟である阿久野ジローと出会いその一族である悪の組織「キルゼムオール」に巻き込まれる日々が始まった。
結構ぶっ飛んだ設定で悪の組織と正義の味方が存在したり、ジロー特製の発明品とか出てきてドタバタコメディの色が強い。
ジローが最初は改造対象としてみていたキョーコに徐々に惹かれていく過程が描かれ、なぜか存在するキョーコのファンクラブメンバーと仲良くなっていくのも面白い。
キョーコの友人達にもスポットライトがあたり物語が進むにつれて進展していくサブキャラ達の恋愛の方にも要注目。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
ハレルヤオーバードライブ(全15巻)
月刊少年サンデーにて連載していた作品で作者は高田幸太郎先生です。
中学時代恋愛で失敗した少年朝桜小雨が入学した高校でバンドのステージで輝く少女空木ハルに一目惚れをし、金属理化学研究会、通称「メタリカ」に入部することとなる。
実はこの作品ラブコメの枠に置くか迷った作品です。というのもバンド要素が非常に多く、スポ根のような熱さが要所要所にあるのでそっち方面にも期待できます。
主人公の小雨がめちゃくちゃいい奴で熱い男でもあるので素直に応援したくなっちゃいます。サブキャラ達の恋愛も豊富で盛り上がりどころ満載です。
序盤から中盤にかけて絵の雰囲気がガラッと変わりキャラも一気にカッコよく可愛くなります。また演奏中の躍動感も凄くまるで音が聞こえてくるみたいなのでぜひ見てみてください。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
りぶねす(全12巻)
マガジンポケットにて連載していた作品で作者は堂本裕貴先生です。
早くに両親を無くし2人で生活してきた妹を溺愛している主人公甲斐堂哲郎とその妹花純、そして哲郎に好意を寄せる幼馴染の西条飛鳥を中心としたラブコメディです。
哲郎のシスコンぶりがヤバく、盗撮やストーキングも日常茶飯事。完璧超人とも言えるスペックを持ちますが全ては妹のためであり、理想の兄を目指した結果だったりします。
実際に花純がめちゃくちゃ可愛く、お兄ちゃん大好きっ子で兄が溺愛するのも納得できるほど魅力的に描かれています。
妹との恋愛かな?と思いますが結構序盤で飛鳥の方から哲郎にしっかりと想いを伝えており、哲郎は妹のことを疎かにしたくないため受け入れられずにいますが、特別な存在としては認識しているので安心してみていられます。
終着点が早めに見えるのは個人的にはありがたく、やっぱり幼馴染みが最高と知らされる作品でした。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
スポーツ
アイシールド21(全37巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は稲垣理一郎先生(原作)、村田雄介先生(作画)です。
ビビリで庶民の主人公小早川瀬那がパシリによって鍛えられた足を見込まれ、アメフト界のヒーローになるお話。
アメリカンフットボールが題材の漫画です。一見難しそうなスポーツに見えますが、作中で細かに言及されるため、読んでいれば自然と理解できるようになっています。
スポーツ漫画内でも屈指の面白さを誇り、読んだ人は皆絶賛するほどの名作と言えます。
登場人物全てのキャラが濃く、敵味方問わずそれぞれが主役だと言わんばかりの活躍を見ることができ、各高校でのドラマがあることにも注目です。
主人公チームである泥門は攻撃特化のチームであり、司令塔のヒル魔のトリックプレーを中心とした「だからこそ行く」の精神でチーム一丸となって格上相手に勝利を収めていくのが王道ながら熱いです。
また、流石としか言えない村田先生の画力も相まって勢いのある試合内容にハマること間違いなしです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆☆

エリアの騎士(全57巻)
週刊少年マガジンにて連載してい作品で作者は伊賀大晃先生(原作)、月山可也先生(作画)です。
兄弟で交通事故に巻き込まれ死んだ天才プレイヤーの兄傑の心臓を移植し生き残った駆が兄と夢見たワールドカップを目指しサッカー人生を歩む話。
主人公の駆がストライカーとして成長していく様子が丁寧に描かれており、ゴールへの嗅覚を武器に大活躍していきます。
駆が所属する江ノ島FCは全員が楽しそうにサッカーをするので見ていて気持ちよく、それぞれが持ち味を生かして強豪と戦い勝利していくので全員に見せ場があり一見影が薄そうなキャラが台頭してくるのが面白い。
もう一人の主人公ともいえる魔術師荒木竜一が凄技を連発し、会場を沸かせまくるのも爽快感があって見どころだと思います。
全57巻とボリュームも凄いので大作を読みたい方におすすめです。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
最後は?ストレート(全20巻)
週刊少年サンデーにて連載していた作品で全20巻完結済み。作者は寒川一之先生です。
数々の才能を発掘してきたマンモス校千石学園で何の取り得もなかった主人公髙津睦月が溝口大河と出会ったことをきっかけに野球を初め、秘められた才能を発揮していく物語です。
千石学園では各分野の才能を見込まれた者に「白服」と呼ばれる制服が渡されるのですが、なぜか睦月だけは「白服」でありながら何の才能も発揮することがありません。
そんな「灰色の白服」と呼ばれた睦月が野球の白服である大河と出会い、野球を始め、初めて三振を取ったことをきっかけに自分の才能があろうがなかろうが野球を続けようと決意します。
ピッチャーとしての睦月の武器はストレートで回転数が凄いです。睦月の成長速度が速くストレスなく読むことができます。
また、睦月のチームは人数が足らず別の競技の白服が助っ人として出場するのですが、それぞれの専門分野を生かした野球を見せてくれるのが面白いです。
画風がちょっとデフォルメちっくなので読みやすく、キャラも可愛い感じになっています。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
テニスの王子様(全42巻)
中学1年生でありながら大人顔負けの実力を持つ少年越前リョーマが青学テニス部に入部し仲間達と全国大会を目指していく。
言わずと知れた異能力テニス漫画です。
この漫画の凄いところは全ての読者を虜にしてしまうところで、熱いスポコン漫画好きはもちろんのこととんでもテニスとしてのネタ要素やかっこいいキャラクターが大好きな女子人気もあり全ての方面からファンを獲得しているある意味最強の漫画だと思います。
1試合ごとのテンポの良さが特徴的であり、長くても1巻分ほどとなっているため一切ストレスなく読むことができます。
主人公達青学だけでなく、ライバル校にも魅力があり学校ごとにチームの色が出ているのでどの対戦カードも名試合ばかりとなっています。
現在連載中の新テニスの王子様はもはやギャグ漫画なのかと錯覚するほど無茶苦茶な試合内容となっており、こちらも要チェックです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
バチバチ(全48巻)
週刊少年チャンピオンにて連載していた作品で作者は佐藤タカヒロ先生です。
小型力士である鮫島鯉太郎がライバル達と得意のぶちかましを武器にバチバチの真っ向勝負を仕掛けていく相撲漫画です。
最大の特徴は主人公鮫島の真っ向からぶつかっていく相撲スタイルです。鮫島と戦ったものはみな正々堂々の勝負にこだわるようになり周りを巻き込む勇ましさはまさに主人公。
ライバル達のキャラクターも魅了十分となっていて中でも親の代から続く永遠のライバル王虎との因縁は最初から最後まで続き何度も戦うこととなるのですが立ち会うごとにお互いを認め合い高めあう姿がめちゃくちゃ熱いです。
他にも所属部屋ごとのドラマがあったりして先輩力士の雄姿やトラブルなど試合以外の要素にも力が入っているので要注目です。
しかしこの作品、クライマックス直前で作者の佐藤先生がお亡くなりになられてしまい未完のまま連載終了することとなりました。名作になること間違いなしであったバチバチシリーズが予想外の形で終わってしまいショックでしたが、未完であるながらも鳥肌物のラストを迎えているので読んでみてほしい作品です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆
- 総合☆☆☆☆
ナナマルサンバツ(全20巻)
少年エースにて連載していた作品で作者は杉基イクラ先生です。
本の虫だった主人公、越山織が新歓で行われた早押しクイズ大会でボタンを押した瞬間から競技クイズの世界に足を踏み入れる。
競技クイズが題材の漫画で、スポーツなのかは怪しいですが描写としての熱さはスポコンのそれと変わらず、クイズは0.1秒の世界を競う戦いであり登場人物達が真剣でそして楽しそうにクイズをしている様子は他の漫画では味わえない風情があります。
初心者である主人公識を通してクイズのロジックや裏技なんかが解説されるのでクイズについて一から知っていくことができます。
作中で用いられるクイズ形式も普通の早押しクイズだけでなく、多答回答クイズや筆記問題など多種多様な形式があり交流会などでは高校生が独自で考えたクイズもあるため見ていて飽きない作りとなっています。
それぞれ得意ジャンルなんかもあって主人公の識なら文学問題、ヒロインの真理ならベタ問題などチームで助け合いながらカバーしていく展開もあって熱いです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
火の丸相撲(全28巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は川田先生です。
少年時代国宝と呼ばれる将来を期待された男潮火ノ丸が挫折を乗り越え小さな体格で相撲界の頂点を目指していく相撲漫画です。
相撲という勝負が一瞬で着くスポーツであるため1試合ごとのテンポが非常によく長くても3~4話ほどで決着がつきます。その短い中でも駆け引きなどの心理戦や一進一退の攻防などが丁寧に描かれているため読みごたえもありです。
国宝と呼ばれる将来の横綱候補達が多数登場し他の選手とは別格の強さを持っているため、主人公含めた国宝対決が最大の盛り上がりを見せ、試合内容も迫力が段違いとなっています。
火の丸に引っ張られ、相撲の世界に魅了されたチームメイト達との高校編は仲間達との絆が如実に現れてまさに王道スポーツ漫画だと思います。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
ミスターフルスイング(全23巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は鈴木信也先生です。
主人公猿野天国(あまくにって読みます)が野球部マネージャーの鳥居凪に一目惚れをし彼女の気を引くために持ち前のパワーを生かして甲子園に連れていく約束をします。
主人公猿野は野球完全初心者ですが抜群の運動能力や持ち前のパワーを武器に長打力が魅力のバッターへと成長していきます。
半分ギャグ漫画で試合中でもお構いなしにギャグを挟み、ちょっとくどいと感じるところもありますが、締めるべきところはしっかり締めており、熱い展開も盛り沢山となっています。
本作は能力野球漫画にあたり「魔球」や「~打法」などの必殺技も多数登場、ボールが消えたり、打った球がジグザグに落ちてくるなどとんでも野球が繰り広げられますが必殺技同士の真っ向勝負はやはり燃えるものがあります。
週刊少年ジャンプで連載していただけあって友情、努力、勝利を体現しているような漫画でジャンプで数少ない野球漫画のヒット作ということもあり貴重な存在です。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
ミステリー・ホラー・サスペンス
アポカリプスの砦(全10巻)
月刊少年ライバルにて連載していた作品で作者は蔵石ユウ先生(原作)、イナベカズ先生(作画)です。
無実の罪を着せられ刑務所に入れられた前田義明が世界中がゾンビになった世界を仲間達と共に生き抜くパニックホラーサバイバルです。
THEゾンビパニックと言える内容でセオリー通りでありながらこの作品ならではの良さを表現しているのが特徴的です。
こういう漫画ではキャラの薄さが目立ちがちですが一人一人に焦点が当てられ話が進むにつれて仲間意識が濃くなっていく様子が描かれているので成長していく登場人物達が好きになっていきます。
ボコールと呼ばれる目が三つあるゾンビの親玉がいるためストーリーがわかりやすく話が取っ散らからないのがいい点でこいつを捕らえてゾンビ化の謎を解くという構成になっています。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
今際の国のアリス(全18巻)
週刊少年サンデーSにて連載していた作品で作者は麻生比呂先生です。
謎の世界に飛ばされたアリスが己の生存のために命を賭けたデスゲームに挑戦し、元の世界への帰還を目指すデスゲームサバイバルです。
よくあるデスゲームものの中でも設定が細かに織り交ぜられている作品でゲームの内容も一見理不尽に見えるものが多いですが公平性が保たれており、攻略法なども納得がいくものが多いです。
主人公アリス視点だけでなく、サブストーリーとして今際の国で生き延びている人物にスポットライトが当てられ後半の方で物語が交錯するのが熱い。
♠️→体力系、♣️→バランス系、♦️→知能系、❤️→心理系とジャンルが分かれており、プレイヤーごとに得意分野が存在するため、自分の得意な分野で戦う事ができます。
現在完全続編の「今際の国のアリスRIVENGE」が連載中です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
エデンの檻(全23巻)
週間少年マガジンにて連載していた作品で作者は山田恵庸先生です。
修学旅行の帰りの飛行機が墜落し、絶滅動物の島に遭難した中学生達が島の秘密を解き明かすサバイバルサスペンスです。
この作品最大の特徴は何千年も前に滅びたはずの絶滅動物が大量生息する謎の島が舞台なっていること。そんな謎だらけの島で絶滅動物達に襲われながら日本に帰る方法を探します。
古代にはこんな動物がいたんだという関心やそれが襲いかかってくる恐怖、その場の機転で切り抜けるところなど圧倒的な面白さが秘められています。
絶望的な島でそれまでの学校生活ではパッとしなかったアキラに秘められたリーダーシップが開花し、成長していく様子はまさに少年漫画。
正直いうと打ち切り漫画となっており、終わり方は納得のいくものではありませんでしたが中盤あたりまでの圧倒的なワクワク感が勝るため一度読んでみて欲しい作品です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆
- 総合☆☆☆
屍鬼(全11巻)
山奥にある小さな村で不可解な死が連続で起こる。そして死んだはずの人間が何故か目撃されるようになっていく。
小説が原作の作品でコミカライズとなっています。
起き上がりと呼ばれるゾンビと吸血鬼を足して2で割ったような存在がテーマとなっており、起き上がりに血を吸われた者は生気が無くなっていきやがて死んでしまいます。その死んだ者がまた起き上がりとなり別の者を・・・の繰り返しで村がとんでもない目に。
ホラーの要素が強く起き上がりが活動するのが夜ということもあるので藤崎先生のリアルな絵も相まって恐怖感が煽られまくります。
起き上がりとなった者にも自我があるため、自分が見知った人間の血を吸い生きていかなくてはならない病者がめちゃくちゃ切なく、葛藤と戦ったりする場面もあります。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
自殺島(全17巻)
ヤングアニマルにて連載していた作品で作者は森恒二先生です。
主人公のセイを中心に自殺未遂者達が送り込まれた島で改めて命と向き合い生きる希望を見出していくサバイバル漫画です。
主人公が自分が生きるために狩猟の技術を身に着けサバイバルを続けていくので割とサバイバル知識が身に付きます。(いつ役に立つかはわかりませんが・・・)弓や罠などを用いたアクション要素もあり時には他の人間との対立などバトル要素もあります。
島の中で新しい住処を探したり住民同士で子供を作ったりなど全17巻でありながら事件やイベントが多くなかなかボリュームがあり作品となっています。
登場人物達がそれぞれ生きるということと向き合いながら葛藤を繰り返すこととなりクライマックスまでテーマが一貫しているため作中を通して私達にもメッセージが伝わってくるような気がします。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
親愛なる僕に殺意をこめて(全11巻)
ヤングマガジンにて連載していた作品で作者は井龍一先生(原作)、伊藤翔太先生(作画)です。
連続殺人犯を父に持つ大学生杉浦エイジが自分の中にいる二重人格の正体に迫るクライムサスペンスです。
自分の記憶にないまま彼女ができたり何千万と言った大金を所持していたりなどから二重人格を疑うようになり自分の中にいるもう一つの人格の目的を突き止めるため危険を侵しながらも真実に迫っていくのが面白い。
登場人物達がそれぞれ自分の目的のために行動しており人間のエゴのようなものも見れるのが特徴的です。
また、物語の展開が想定外の方向に切り替わっていくのが特徴的で全く先の読めないストーリーに一度読んだらやめられない魅力があります。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
絶望の楽園(全6巻)
マガジンポケットにて連載していた作品で作者はtos先生(原作)、オギノユーヘイ先生(漫画)です。
カルト宗教「日照雨(そばえ)の会」に後継者候補として拉致された主人公芦谷透が地下施設からの脱出を目指す話です。
日照雨の会には死者を復活させるという奇跡が存在するが、どうやら裏があるらしくその謎が解けていくのも注目です。
透以外の後継者候補達にもそれぞれ目的があり施設に来ていて、誰が透の味方か敵か二転三転する内容になっているため、全6巻と長くはありませんが内容はしっかり詰まっておりサスペンスなのにスピード感があるのが特徴でした。
何があっても心の折れない透がカッコよく、腐った弁当を笑顔で食ったり、自分の手に包丁突き刺したりと圧倒的な精神力が特徴的でした。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆

ハッピーシュガーライフ(全10巻)
ガンガンJOKERにて連載していた作品で作者は鍵空とみやき先生です。
女子高生松坂さとうがまだ幼い女の子神戸しおを誘拐しマンションの一室で2人甘く幸せな生活を送る物語。
可愛らしいタイトルとは裏腹に思考がサイコパスな主人公さとうが自分達の幸せのためなら人殺しすら躊躇わないとんでもない少女。当事者の2人はとても幸せな生活を送っているが2人に関係したものはもれなく不幸に巻き込まれることとなります。
しかし、頭のネジが外れているのはさとうだけでなく登場人物達はなにかのきっかけに思考がバグってしまっている者ばかりですので狂気を感じることが多いです。
少女を誘拐していたり人を殺したりなどいくつもの犯罪を犯してしまっているのでハッピーエンドになり得ないことを理解していながらも幸せそうな2人の生活を見ているとこのまま終わってくれないかなと願ってしまいます。
この2人がどのような結末を迎えるのか興味のある方はぜひ読んでみてください。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
僕だけがいない町(全9巻)
ヤングエースにて連載していた作品で作者は三部けい先生です。
主人公の藤沼悟は過去に起きた殺人事件の真相を探るべくタイムスリップ能力を生かして過去と現代を何度も繰り返すこととなる。
本来は未来が見える能力であった”リバイバル”の能力がまさかのタイムスリップにまで発展。小学生時代に戻ってしまった悟が殺人の被害者となってしまった同級生の死について捜査し過去を改変しようとします。
展開の移り変わりが速く巻数が短い割に内容はしっかり詰まっている印象を受けました。事件は予想外の方向に発展し悟が過去を変えていくことで本来存在した未来とはどんどんずれていくこととなっていくのが面白いです。
物語ラストのシーンがめちゃくちゃ好きでここまで読んできてよかったと素直に思える出来で喪失感のような物もありました。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
僕の名前は少年A(全4巻)
ガンガンオンラインにて連載していた作品で作者は君塚力先生(原作)、日丘円先生(作画)です。
好きな女の子を守るため全てを背負い嘘の自白をした少年貴志により自分だけでなく周りの人間の人生をも狂わせてしまうこととなります。その後1度は社会復帰に成功したかに見えた貴志が何者かにSNSで正体をばらされもう1度世間からの冷たい目を浴びせられる。
普段ニュースで見ている事件なんて私達はすぐに忘れてしまいますが当事者達は世間からどのように扱われるのかリアルに描かれており、自分だけでなく周りにも影響が出るという怖さがわかりました。
少年法に守られているため自分1人が真実を隠せば数年で元通りになれると浅い考えをしてしまった貴志が自分の考えが甘かったと理解するシーンが悲しくなりました。
道中胸糞悪い部分も多いので少しネタバレをしますが最後はBADENDというわけではなくある程度救いのある物語にはなっているので是非読んでみてほしい作品です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
魔人探偵脳噛ネウロ(全23巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者は松井優征先生です。
「謎」を好物とする魔界からやってきた魔人ネウロとネウロに女子高生探偵に仕立て上げられた桂木弥子の2人が数々の事件を解決していく。
推理漫画としてみたら他の有名漫画ほどしっかりしているものではなくトリックの種や解決までの糸口などは簡易的に描かれています。そのかわり犯人の心理に重点を置いている作品で追い詰められた犯人が見せる本来の姿が特徴的。
魔人であるネウロが地上に降り立ったことにより魔力が失われていき物語が進むにつれて弱体化していく変わった漫画で後半になればバトル展開も増えていくため魔人という圧倒的な存在が追い詰められていくこととなります。
長編シリーズのラストシーンが綺麗にまとまっており、電人HAL編のラストシーンは作中屈指の名シーンとして語られています。最終回のまとまりもよく綺麗に終わった漫画としても有名です。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆☆
ROUTE END(全8巻)
ジャンプ+にて連載していた作品で作者は中川海二先生です。
主人公春野太慈が自分の恩人を殺した謎の連続殺人犯ENDの正体を追いかける物語となっています。
ENDは死体を分解しそのパーツで「END」の文字をつくる狂気じみた犯行を繰り返すやばい奴で「END」の正体や数々の伏線など終盤に向かうにつれ盛り上がりが増していきます。
主人公は特殊清掃員と呼ばれる仕事をしており、自殺や殺人などの死体が長期に放置された場合の後処理を行います。他の漫画でも見た事ない職業でこの仕事が物語にどのように絡んでくるのかも注目です。
また作品のテーマとしてそれぞれの「人の死」との向かい合い方があり登場人物達がどのように乗り越えていくのかが深く描かれていたため読み終わった後で考えさせられるものがありました。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
少女漫画
俺様ティーチャー(全29巻)
不良番長黒崎 真冬は埼玉を統一した直後、乱入してきた警察官を前に子分達から置いてきぼりを食らい、1人捕まったことで“東校”を退学にされてしまう。母の計らいで1人埼玉を離れ、“緑ヶ丘学園”に転入出来ることになったものの、寮は満室。アパートでの独り暮らしを始めることになる。新天地では母と絶対にケンカをしないと約束したことから、番長やヤンキーであった過去を完全に隠すと決意した矢先、転入前日に訪れたコンビニで絡まれていた男を思わずケンカで助けてしまう。たがその男は学校の担任であり、アパートの隣人佐伯 鷹臣だったのだ。 wikipedia引用
花とゆめにて連載していた作品で作者は椿いづみ先生です。
元女番長黒崎真冬が転校をきっかけに一般人としての道を進もうとするが、転校先も不良の巣窟だった。
少女漫画なのに恋愛要素が薄い作品で完全に男女の友情が成り立っています。主人公の真冬が元番長で喧嘩が強いのですが基本的にはアホの子であり一般人の友達を作ろうと奮闘しますが空回りで結局不良との付き合いも続いてしまいます。
どちらかと言えば男が可愛くて純粋すぎてなんでも信じちゃう早坂君や真冬のことを心酔しており空回りしてしまう寒川などキャラの魅力が特徴的でした。
コメディ要素が強く基本的にはふざけていますがシリアスな話になった時は仲間の協力なども借りこれぞ青春漫画と感じる部分も多かったです。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
ひよ恋(全16巻)
りぼんにて連載していた作品で作者は雪丸もえ先生です。
入学直前に交通事故にあってしまい入学が遅れた内気な少女西山ひよりが自分に優しく接してくれたクラスの人気者広瀬結心に恋をする。
初めは内気な性格だったひよりが恋をきっかけに少しずつ成長していきクラスメイトとも打ち解けていきます。広瀬くんがとにかくいい人でクラスの人気者というのも納得の性格の良さをしており話が進んでいくほど好感がもてます。2人の身長差は50センチもある凸凹具合で兄弟と間違われるほどです。
最初はひよりの片思いでしたが様々な過程を経て恋愛していく様子がよく描かれており広瀬君の心境の変化にも要注目です。
また、サブキャラクターにもスポットライトが当たることが多く序盤から登場していた魅力あるクラスメイト達の恋愛の話も多いのでいくつもの恋の様子を見る事ができます。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
僕の家においで(全10巻)
リボンにて連載していた作品で作者は優木なち先生です。
超貧乏少女帰山美玲がバイト中に運命の出会いをした超イケメン大学生真野典也に気に入られ家政婦として同居生活を送ることに。
貧乏少女がハイスペックイケメンと恋に落ちるシンデレラストーリーとなっています。まさに漫画ならではの設定で夢のような同居生活を送る2人に様子はまさに甘々。
どちらかと言えば真野さんが美玲のことが好きすぎて美玲に不自由のない生活ができるように徹底的にサポートしており、美玲も真野さんへの優しさに答えられるようにネガティブな性格からを改めるように努力することとなります。
恋愛漫画でお決まりの恋のライバルや定番イベントなどは一通り存在しますがこの作品では基本的に2人だけの世界となっているのが特徴的でした。
現在は続編の「僕の家においでwedding」が連載しています。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
ラストゲーム(全11巻)
LaLaにて連載していた作品で作者は天乃忍先生です。
小学生時代九条美琴に負けたことをきっかけに絡むようになった柳尚人は九条に惚れされて振るという目標のもと10年間も付きまとうこととなる。そしてそんな2人のラストゲームが始まることとなった。
少女漫画では珍しく男の柳のほうが降りまわれる立場となっており主人公色が強いです。
無表情で鈍感の九条に対し空回りする柳の様子が面白く10年間も固執し続けたのに友達認定すらされていなかったのか不憫です。しかし何の成果も得られなかったわけではなく家族ぐるみの付き合いになっていたり誕生日に一緒に過ごしたりなど満足そうな柳が可愛いです。
登場人物があまり多くはありませんが中心となっている2人のキャラクターがとにかく好きになれるので2人の掛け合いを見ているだけでも面白いです。恋のライバルも一応登場しますが2人の関係が特殊すぎて入り込む余地がないという印象でした。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
その他
市場クロガネは稼ぎたい(全13巻)
クラブサンデーにて連載していた作品で作者は梧桐征木先生です。
自分の力でいくら稼いだかが評価される学校”学円園学園”を舞台に市場クロガネが人の才能を見抜く目を武器に経営をしていく経済漫画です。
他の漫画では見る事の出来ない珍しい設定であり学園内だけで経済を回し、部活という名の会社でのし上がっていくのが特徴的な漫画で自然と経済について詳しくなれるのでおすすめです。
主人公が作った部活は人材派遣の会社でありそれぞれの会社に合った人材を探し出すというもので、業界ごとの仕事の悩みや必要な能力などがピックアップされて面白いです。
登場人物達が学円園の中で自分を磨き成長していく人間ドラマとしての要素も強くシリアスな展開や胸が熱くなる展開も多数あります。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
おやすみプンプン(全13巻)
鬱漫画と称させることが多い作品で実際に読んでいて”楽しい”と感じるタイプの漫画ではありません。しかし、プンプンが小学生から大人になるまでの人生が描かれており要所要所で転機がブッこまれてくるため物語の結末が気になって仕方なくなってきます。
特徴的なのが主人公プンプンが姿ひよこのような描かれており、プンプンの精神状態に応じて変化していくところでプンプンという人間がいかに脆く人間味を帯びているのかが伝わってきます。
プンプン以外の人間にも焦点が当てられそれぞれが悩み苦しんでいく様子が描かれていて、考えさせられることが多い作品でした。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
キャッチャー・イン・ザ・トイレット! (全4巻)
伊勢カツラ先生による小説が元で横田卓馬先生によりウェブサイトにて漫画版が公開されました。
学校の旧校舎で自慰行為をするという悪癖がある少年黒沢がいじめ被害者の少女北原に脅迫され復讐の手伝いをする学園青春漫画です。
元は”オナニーマスター黒沢”というふざけたタイトルでありギャグ漫画かと思われますが中学生の悩み、葛藤やいじめといった結構重いテーマを取り扱っている作品で自分のコンプレックスを乗り越えていく姿が印象的でした。
始まりが学校で自慰行為しているのがバレて脅迫されて復讐を手伝うというスタートなのですがまさかここまで深い話に発展していくとは思えないほどよくできています。
全4巻と手に取りやすい作品でありながら内容が一貫しており終わり方もスッキリするものなので是非読んでほしい作品です。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
ギャンブルッ!(全11巻)
週刊少年サンデーにて連載していた作品で作者は加賀ミツル先生です。
ギャンブルが合法化された世界で凄腕の小学生マサルが様々な強者達とのギャンブルを制していく作品です。
近年だと賭ケグルイや嘘喰いなどが似たようなジャンルになりますが、この作品では実際に存在するギャンブルが使用されており試合展開や攻略方法なども誰でも理解でき楽しめる内容となっています。
主人公のマサルが小学生らしい表の顔に対してギャンブルの時には凄腕のギャンブラー達ですら気圧される冷徹な面を持ち合わせているギャップが魅力的です。
また、中盤からは最強のギャンブラーを決めるトーナメントが開催されるなどギャンブルが合法化されているからこその王道展開なども見どころとなっています。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
ケンガンアシュラ(全27巻)
マンガワンにて連載していた作品で作者はサンドロビッチ・ヤバ子先生(原作)、だろめおん先生(作画)です。
謎の青年十鬼蛇王馬が拳願会と呼ばれる裏闘技場で行われる拳願絶命トーナメントにて最強を決める戦いに挑む格闘バトル漫画。
すべての試合がダイジェストなしで描かれていて両選手に見せ場があるためどっちが勝ち上がってくるのか全く読めません。一見噛ませにしか見えないような闘技者が実は最強候補だったりと予想外の展開も多いです。
基本的にトーナメントと言えば途中で中断されたりすることも多いですがこの作品では優勝者が決まるまでちゃんと描かれているので安心して読むことができます。
試合が進むにつれて闘技者達がボロボロになっていき満身創痍の状態でも戦いに挑んでいくのがかっこよく、雇い主との絆なんかも見る事ができるのでとにかく熱い漫画となっています。
現在は続編の「ケンガンオメガ」が連載されているので気に入った方はこちらも読んでみてください。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆
しおんの王(全8巻)
アフタヌーンにて連載していた作品で作者はかとりませる先生(原作)、安藤慈郎先生(漫画)です。
両親が惨殺されたことをきっかけに声を失った少女安岡紫音が唯一の手掛かりとして犯人が将棋の関係者であることを知り女流棋士として成長すると共に犯人を捜していく。
将棋漫画でありながら自分の親を殺した犯人を追うミステリー要素も取り入れられており他の将棋漫画とは一風変わった物語となっております。
主人公の紫音が本来は明るい性格でありながら偶に見せる犯人に対しての強い思いが感じ取れて普段とのギャップに心打たれます。
もちろん将棋漫画としても熱くライバル達と競い高めあっていったり自分の師匠との因縁の対局など王道な展開も数多くあります。紫音の棋士としての成長速度が速いという点も大事な要素だったりします。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
社畜と少女の1800日(全13巻)
週刊漫画TIMESにて連載していた作品で作者は板場広志先生です。
社畜生活を送っていた東根の下にやってきたのは高校時代の同級生の娘である君島優里。そんな2人の奇妙な共同生活を送るホームドラマです。
40を超えたおっさんと完全に他人である女子中学生との共同生活なので世間的に見たら完全に犯罪となるこの状況。そんな中でも絆を深めていき、本来とは違う家族の形を見つけていくこととなります。
2人の生活には数々の問題が発生しますが2人だけではどうしようもならない事態も多く、人望の厚さもありこれまで関わってきた人達の力を借りながら解決していくこととなるのが感動的です。
タイトルの通り1800日(約5年)の日々が描かれているので優里が成長していく様子が丁寧に描かれており立派になっていくのが見れます。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
ヒカルの碁(全23巻)
週刊少年ジャンプにて連載していた作品で作者はほったゆみ先生(原作)、小畑健先生(作画)です。
囲碁なんかまったく興味がない小学生進藤ヒカルに囲碁に未練を残した幽霊、藤原佐為が取り憑きヒカルは囲碁の世界に興味を示していく。
言わずと知れた囲碁漫画界のレジェンドで当時世間に与えた影響は凄まじいものでした。
囲碁のルールなんかまったくわからない方でも楽しめるように描かれており、かくいう私もなん10回と読み返していますが、未だに囲碁のルールを理解できていません。
ヒカルが囲碁と出会ってから部活、院生、プロへと成長していくのでボリュームが多いのですがめちゃくちゃテンポが良いのであっさり読めてしまいます。
ヒカルと塔矢のライバル関係が最大の魅力となっており、塔矢がヒカルの中にいる佐為を追いかけヒカルが塔矢を追いかける奇妙なライバル関係により、お互いを高め合っていく存在となっていきます。
- ストーリー☆☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆☆☆
リボーンの棋士(全7巻)
ビッグコミックスピリッツにて連載していた作品で作者は鍋倉夫先生です。
奨励会を辞めカラオケ屋でバイトをしていた安住がもう一度プロを目指すためアマチュアの世界からの昇格を目指す将棋漫画です。
部活、奨励会、プロの世界を舞台としているものはよく見ますがアマチュアの世界をテーマにしているものは珍しくアマチュアで好成績を残すとプロへの道が開かれるという細い道を追いかけていく作品です。
専門的なルールや細かい戦法などは深く出てこないので将棋を知らない人でも楽しめる作品となっており登場人物達の心情や将棋への向き合い方が中心的です。
全7巻と読みやすく後半こそ駆け足ではありますが将棋に取り憑かれた男達の葛藤や戦いが丁寧に描かれているのが面白く”プロを諦めきれない”という想いが深く伝わってきます。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 終わり方☆☆☆
- 総合☆☆☆
まとめ
完結済みの漫画は巻数が長ければいいというわけではなくいかに綺麗に終わっているかや集めやすい巻数をしているかなど評価のポイントも多く個人的には連載中の作品よりも単行本が集めやすいと考えています。
漫画をよく読む方でも”巻数が長い”や”今更読む気にならない”といった理由で触れてこなかった完結済みの名作があると思います。そんな自分自身が取りこぼしてしまった「過去の名作」と呼ばれる作品を読み漁ってみるのもいいかもしれませんね。
今回紹介した漫画の他にも完結済みで面白い漫画は山のようにありますので時間があれば随時追加していこうと思いますのでよろしくお願いします。
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