私が好きな漫画のジャンルに麻雀漫画があるのですがどれだけ面白い作品を見つけても他人に紹介することができない悲しみがあります。
というのもいくら薦めても「麻雀のルール分からんし」と言われてしまったらどうにもならないからです。
これが凄い悔しくて何とかして麻雀漫画の読者を増やしたいと考えたため今回は麻雀のルールが分からない方でも楽しめる方法や最低限押さえておくべきルールを中心に解説していこうと思います。
麻雀に少なからず興味がある方や麻雀漫画からルールを覚えたい方など必見です。
麻雀漫画は不親切だ!
根本的な話なのですが麻雀漫画というのは初心者に優しく作られていません。というのも麻雀漫画は作中においてルールの説明がされるものがほとんどなくルールを理解しているのが前提で描かれているためです。
ですので麻雀を知らない方は疎外しがちなジャンルとされておりどうしても麻雀プレイヤー内でしか読者がいないことが多いです。
漫画全体がルールを理解していないと楽しめないのかと言われると100%そうというわけではなく野球やサッカーなどのスポーツ漫画は細かいルールこそわからずともホームを踏んだら1点やゴールを決めたら1点のようにざっくりとした理解でも十分に楽しんでいる人が多いです。
麻雀と状況が近しいものとしてマイナースポーツを題材にした漫画は麻雀と状況が似ていますが大抵の場合前知識0で読み始めてもルールが理解できる構造になっているものがほとんどなのが特徴的です。
じゃあ結局麻雀は何故ルールが分からないと楽しめないのかという話に戻りますが問題点は大きく分けて
1 野球やサッカーのようにどうしたら勝ちになるのかすらわからない
2 マイナースポーツのように1からルール説明をしてくれない
3 派手な動きがなく何が起こっているのかわかりにくい
の3点が主な原因だと思います。
1に関してはそれほど難しい話ではなく野球やサッカーと同じく勝ち方や基礎の基礎のレベルまで持っていければいいわけで2は0の状態だからルールが分からないだけであり1の状態にすることで読んでいるうちに理解できるようになってきます。
そして3も同じように少しでも理解できるようになれば後はライブ感で何が起こっているのかわかるようになり面白さが伝わるようになるはずです。
ルール説明(軽く)
というわけで前知識としてこれだけは持っておけば読んでいる間に覚えていけるという程度の知識だけつけましょう。
麻雀は基本的に4人で行うゲームであり4人が順番に牌を引いたり切ったりを繰り返し上がりを目指すゲームです。
誰かが上がるまでの1回を1局とし1人につき親番が2回ずつの計8局行われます。(親の人が上がると連続で親となる)
1局ごとに勝敗が決まるわけではなく4人全員の親が終わるor誰かの点数が0を下回った時点での点数が一番多い人の勝利となります。
1局につき上がることができるのは誰か1人であり誰かが手を開いたらその局は終了となり次の局へと進むので他の人は手を開けることはありません。
上がりの形はこのように3-3-3-3-2の形でツモ(自分で引く)かロン(人の牌で上がる)のどちらかとなります。(ドラはとりあえず気にしなくて大丈夫です)
そして麻雀にはポーカーと同じように役と呼ばれるものが存在し作る難しさによって点数が変わってきます。役は重ねることで点数が上がっていくのですが原則として何か1つは役がなければ上がることができません。
発声
麻雀にはいくつか発声するタイミングがあり漫画内でもよく出てくるので頭の片隅にでも入れておけば勝負のターニングポイントが分かりやすくなります。
リーチ
ビンゴとかのリーチと同じで後1つで上がれるよという状態を宣言することです。ただリーチしなければルール違反というわけではなく1つの役であり点数が高くなる代わりに宣言後自分の手を変えることができないという性質を持っています。
防御を捨てて攻撃しに行ったと考えればOKです。
ポン、チー、カン
すべて含めて鳴くと呼ばれるアクションとなりポン、チーは相手が捨てた牌を自分のものにすることができます。めっちゃお得じゃんと思われるかと思いますがデメリットもあり防御が薄くなることと比較的点数が下がりやすくなることがあります。
鳴きには相手の勝負手を潰したり速攻で局を進めたりなど様々な意図がありますが作中などでも何故鳴いたのか言及されることも多いです。
カンは細かいことは省きますが危険を侵すことで点数が高くなる可能性が上がる行為です。
ツモ、ロン
上がるときに宣言します。
ツモは自分で引いて上がった時で他の3人全員から点数を奪うことができます。
ロンは誰かが切った牌で上がる時でツモと違い振り込んだ人が全部払わなくてはなりません。
ですのでツモかロンの宣言があった場合その局は終了したと考えて下さい。
降り
麻雀は基本的に相手にロンされると大ダメージになってしまうため相手の手が危険であると判断した場合に自分の手を崩して防御に回ることがあります。
相手が何で待っているかなんてわからなくない?と思われるかと思いますが麻雀にも定石のようなものが存在するので相手の捨て牌や鳴いた牌などからある程度の推測を立てて躱していくこととなります。
麻雀漫画ではこの降りや読みが優れている方が化け物じみているとされることが多く運の要素が強い攻撃よりも防御の方が実力が表現しやすいためだと思います。
漫画内でよくある展開
1対1でのサシ対決や2対2のチーム戦
上記した通り麻雀は4人で行うゲームとなりますが漫画内に置いては1対1対1対1という構図になることよりも1対1、もしくは2対2での戦いになることが多いです。
中立の立場の人間を2人置くかお互いにサポートの仲間を1人づつ用意することによりタイマンでの勝負が行われます。その場合仲間同士でサインを出し合い持っている牌などを確認しあって戦うことも多いです。
イカサマ
現実では絶対ダメですが麻雀漫画の9割は裏社会をテーマにしているためバレなきゃOKとされているケースが多いです。
ものによっては相手のイカサマをどう攻略するかに重点を置いているものもあるほどでスポーツマンシップのようなものは皆無なので覚えておきましょう。
注目すべきポイント
上がった時の役を見る
麻雀の上がりはスポーツと同じで点数が移動する瞬間ですので極論ここだけ見ておけば話の展開において行かれることはありません。
麻雀の役は30を超えるほど存在しており1個1個覚えようとしてもなかなか難しいものですがどの麻雀漫画でも上がった時に役と点数を必ず申告するのでその時の形に注目しておくと気づいたら役を覚えていたりするのでおすすめします。
また、なかなか出ない大物手が飛び出したりすると盛り上がるので分からないながらも楽しめるポイントだと思います。
周りが驚いている時に注目する
対局中のアクションはどうしても地味になってしまう麻雀ですがとんでもないことが起きているのをしれっと流しているわけではありません。
凄いことが起こった時には凄いことが起こったリアクションをしてくれますし、何が凄いのかの説明もキャラクターを通じて教えてくれるので安心です。
麻雀漫画も他の漫画と変わらずに現実離れした実力を持つキャラも多いのでそう言ったキャラの無双展開も面白いポイントでしょう。
賭け金が高いほどプレッシャーが大きい
麻雀漫画は基本的に裏社会がテーマであり大金を賭けたり指を詰めたりも平気であり得る世界です。
1000万や1億をかけている戦いの中で地雷原のような場所を踏み歩いて行くのがこの手の漫画の面白さでありこのプレッシャーの中そんなことするの!?とビックリするような奇策なんかも見物です。
例えば負けたら殺されると言う状況で1割にも満たない可能性を進んでいったり2分の1で相手に振り込んでしまう状況で前に進んだりなど麻雀のことが分からなくても「コイツヤバいな」と思ってしまうような展開も数多くあります。
初心者におすすめの作品
麻雀のルールが分からない・麻雀漫画を読んだことがない方が読みやすい作品をいくつかピックアップしていこうと思います。
アカギ
“カイジ”でお馴染みの福本先生が作者の麻雀漫画で麻雀漫画界では外せない一作でアニメ化も果たしています。
題材が麻雀ではあるものの福本ワールド全開でその場のライブ感だけでも面白さは伝わってきますし、比較的ルール説明も多めとなっています。
主人公のアカギがチートキャラでありどちらかと言えば敵キャラがどうやってアカギを攻略するかに焦点が当たっているのが特徴的です。
私の友達に麻雀のことは分からなくてもアカギがカッコよくてここから麻雀にハマったと言っていた人もいますし、麻雀漫画と言えばこれと言われる作品ですので初心者向けの作品と言えます。
咲~saki~
アカギと双璧をなす知名度を誇っているのが咲~saki~です。
命を賭けたり大金を賭けたりするのが普通の中女の子達が部活で麻雀をするという現代らしい作品となっておりアニメ化やスピンオフなども大量にあります。
能力麻雀漫画であり能力のバリュエーションが豊富なので麻雀の知識も付きやすいですし、キャラクターの可愛さが売りなので他の麻雀漫画と比べても圧倒的に読みやすいです。
麻雀がスポーツのように扱われている世界であり全国大会制覇を目指していくスポ根的な要素も強いです。
無駄ツモなき改革
各国の首脳同士が国の武力などを賭けて麻雀で戦うハチャメチャな漫画です。
麻雀の役が必殺技のように表現され首脳達の豪運もあり大物手がバンバン飛び出してくるので麻雀の役を覚えるのにぴったりの作品です。
実際の総理大臣などがモチーフにキャラクターが作られていることやコメディ色が強いこともあり初心者でも取っ付きやすい作品となっています。
まとめ
今回は麻雀を知らない方向けの麻雀漫画販促記事を書かせていただきました。
どうしてもルールの理解が必要となってしまう麻雀漫画ですが0を1にしておく事で漫画から自然にルールの理解ができたり知らないながらの楽しみ方があったりなどとあなたの読める漫画の幅が広がれば幸いです。
麻雀漫画は読んでいる人が少なく閉鎖的なジャンルになってしまっているので皆さんも興味がありましたら友達と共に飛び込んできてほしいです。
また、他の麻雀漫画についてもこちらの記事で紹介していますのでよければどうぞ。

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