そんなジャンルあるの?と思った方も多いと思いますがここ数年で明確に増えてきた気がします。掲載誌はWeb雑誌に多い印象で復讐+イジメの合わせ技は近頃のトレンドみたいなものですね。
復讐をテーマとした漫画最大の魅力は加害者がクズであればあるほど復讐達成時のスッキリ度が増していくので復讐というジャンルそのものが好きという方も多いのではないでしょうか?
というわけで今回はそんな復讐漫画について紹介していこうと思います。
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?(連載中)
ガンガンONLINEにて連載中の作品で作者は君塚力先生(原作)、日丘円先生(作画)です。
20年前自分をイジメていた主犯鈴木への復讐のため中学教師となった相沢は彼の娘をターゲットにかつて自分が味わったイジメを再現しようとしていた。
復讐漫画と言えば基本的には本人に対して行うものですがこの作品では加害者の子供をターゲットとしており、テーマとして鈴木が言った「いじめられる方に原因がある」という言葉があります。本当にそうなのか彼の娘、詩織に対してイジメが行われるように仕向け鈴木への復讐を開始する。
鈴木が20年前と変わらないイジメへの価値観を持っており、未だにクズ人間のようなことをしているのですが娘の詩織に対しては溺愛しており詩織は親の本性を一切知りません。詩織は素直でめちゃくちゃいい子なので見ていてかわいそうではありますが鈴木の姿を見るたびに何とも言えない気持ちになります。
相沢の持つ冷たい目が印象的で覚悟を決めているのがよく伝わってきます。中学の同窓会を開いた裏の人物が相沢だと分かった瞬間がゾッとしました。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 期待感☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
いともたやすく行われる十三歳が生きるためのお仕事(連載中)
ジャンプ+にて連載している作品で作者は諸葛宙先生(原作)、さいがりゅう先生(作画)です。
5年前妹を暴行され殺された黒鉄陽人は十三歳の復讐屋しょーたろーと出会ったことをきっかけに自分の妹を襲うも少年法に守られ大した罪にならなかった加害者達へ復讐の依頼をすることになった。
復讐対象者は5人で基本的に彼らのスタンスが「5年も前なのにまだ気にしてるのか」というガチのクズなので復讐を達成しないと陽人の気持ちは晴れないのが切ない。(しても晴れないでしょうが)
命乞いしてくる相手に対して放つしょーたろーの口癖「それ僕に関係あるの?」がしょーたろーの狂気をよく表しており自分の仕事を淡々とこなすシリアルキラーなのが怖いです。
十三歳のしょーたろーがなんでこのような仕事をしているのか?やヤクザ相手でも負けない戦闘力など謎ばかりの少年でまだ解明されていないことが多いのでこれからどうなっていくのか楽しみな漫画です。
- ストーリー☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 期待感☆☆☆
- 総合☆☆☆
十字架のろくにん(連載中)
マンガワンにて連載中の作品で作者は中武士竜先生です。
小学生時代イジメられていた少年漆間俊は奴らの思惑により家族を殺され孤独になってしまった。奴らに対する憎悪から復讐することだけを生きがいに4年間祖父の指導により訓練を積んだ漆間は復讐計画を決行することに。
復讐漫画は数あれどイジメられていた本人がガチで体を鍛え上げ復讐を決行するというのはなかなか珍しく相手を殺し祖父と共に証拠を残さずに処理してしまう犯行の手際がヤバかったです。
また、祖父と改心した者は見逃すという約束をしましたが現状そんな奴はいなさそうなのでこの約束が物語にどう絡んでくるのか注目したいです。イジメていた5人組のボス至極京は自分達を狙っている犯人が漆間なのを感づいていながら放置しているのも怪しげで気になってしまいます。
復讐の鬼と化している漆間ですが高校生活では意外と人間味のある顔を見せこんなことにならなければ普通の学生生活を送れていたのかなと感じて悲しくなってしまいます。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 期待感☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
善悪の屑+外道の唄(連載中)
古書店を営むかたわら、「復讐屋」を名乗るカモとトラ。殺人、暴行、強姦、イジメ…凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者やその遺族が「無念」を晴らすため、彼らの元を訪れる。魂を蹂躙された被害者達の心に安らぎが戻るときは来るのか…「正義」の意味を問う衝撃問題作解禁!! まんが王国引用
ヤングキングにて連載している作品で作者は渡邊ダイスケ先生です。
”復讐屋”のカモとトラの2人が法では裁かれきれない犯罪者達に対し依頼者の無念を晴らすためえげつない復讐を行っていく。
基本的には1~2話完結であり、依頼者達の過去が簡潔にそして同情しやすく描かれているので屑な犯罪者達が拷問されていくのは痛快であるのと同時に依頼者達の心中が少しでも晴れていくのが複雑ながらもしんみりします。現実でもこういう被害者遺族がいるのだと思うと考えさせられることが多いです。
2人ともが重い過去を持っており犯罪者に対して並々ならぬ想いを持っていますが、物語が進むにつれてカモやトラの過去について少しずつ触れられていき何故復讐屋になったのかが徐々にわかっていきます。
物語の第一部である善悪の屑は東京からの不健全図書に認定されたこともありamazonにさえ売っていないほどで品薄状態なので購入するなら電子版のまんが王国がおすすめです。
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- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆☆
- 期待感☆☆
- 総合☆☆☆☆
復讐教室(全7巻)
クラス中からいじめを受けていた主人公藤沢彩菜がクラスメイト全員に念入りな計画をたて復讐する話です。
クラスメイトの一部とかではなくほぼ全員からいじめを受けていたため対象はクラスメイト全員であり学校だけでなく家でも孤立している彩菜は本当にかわいそうでした。1人ずつ復讐していき名簿から人数が減っていくためサバイバルっぽい要素も含まれています。
いじめには黒幕がいるようで復讐が進むにつれて、明らかになってくるいじめ事件の真相についても要注目です。誰が敵で誰が味方かわからなくなっていく様子は読んでいるこちらもドキドキでした。
内容はエグいのですが絵が綺麗でわかりやすいためストーリーに入り込みやすくなっており、キャラクターの表情などでも感じ取れる情報が多かったです。
- ストーリー☆☆☆
- 画力☆☆☆☆
- キャラクター☆☆
- 終わり方☆☆
- 総合☆☆☆
復讐の教科書(連載中)
マンガワンにて連載している作品で作者は廣瀬俊先生(原作)、 河野慶(作画)です。
イジメの結末として屋上から突き落とされた黒瀬は下にいた担任教師白鳥とぶつかり目が覚めたら白鳥の体に精神が乗り移っていた。そして黒瀬は白鳥の体を使い自分をイジメていた5人組に復讐を誓う。
教師の立場を利用し本来なら不可能だった復讐方法を決行できるようるのが特徴的であり、自分をイジメていたメンバーに対して直接的に関わっていくことで弱点を見つけるなど自分の体では到底知り得なかった情報なんかも手に入っていくこととなります。
比較的テンポよく復讐をこなしていくこととなるのですが自分をイジメていた5人に復讐していく中で発覚していく衝撃の事実が面白くこれからどう展開されていくのか予想できないです。
主人公の黒瀬が動物好きで真面目な性格をしており将来の夢が教師だったこともあるので自分の体ではなくても教師として生活している姿はなかなか様になっていて楽しそうです。
- ストーリー☆☆☆☆
- 画力☆☆☆
- キャラクター☆☆☆
- 期待感☆☆☆☆
- 総合☆☆☆
まとめ
復讐がテーマとなっている漫画は手放しに面白いと言える物ではなく内容が内容なだけに被害者の辛さに感情移入することにより加害者への復讐が盛り上がる少し変わったジャンルと言え、グロ描写が多くなったりシリアスなストーリーになりがちなのが特徴。
どの作品においても復讐の対象者はイジメや犯罪などガチ物のクズばかりでクズ度合いが上がれば上がるほど落ちる姿にスカッとすることができますね。
昔にはあまりなかったジャンルですがガバガバな設定や万人受けしないテーマですが何故か癖になってしまう魅力があると思います。
今回紹介した復讐の漫画は私自身が最近ハマっていることもあり比較的新しいものが多いです。これからも読み漁っていこうと思いますので面白いものがあったら追記していこうと思います。
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