野球漫画といえばやはり甲子園を目指す作品が多いですよね。
しかし今回紹介する作品はシニアつまり中学野球を舞台にした可愛いキャラクターたちが熱血野球を繰り広げる野球漫画「最後は?ストレート」について紹介します。
最後は?ストレートとは?
全20巻完結済み。週刊少年サンデーにて連載していた作品で途中でサンデーSに移籍しました。作者は寒川一之先生です。
作者の寒川先生は他にもサッカー漫画の「GOLDEN★AGE」や現在連載中でもある野球漫画の「あの月に向かって打て!」などスポーツ漫画が特徴の漫画家です。
才能という言葉が大嫌いな中学生髙津睦月が初めて野球に触れ己に秘められた才能に目覚め成長していく中学野球や舞台となっている作品です。
あらすじ
小中高の一貫であるマンモス校千石学園では特別な英才教育により各分野の才能を見込まれた者に「白服」と呼ばれる服が配られていた。この白服を身に着けた者は確実に大成すると言われており、オリンピックメダリストや、ノーベル賞など日本を代表する逸材へと成長していた。
そんな中、白服を纏いながらも何の才能も発揮することなく中学生になった少年「灰色の天才」こと髙津睦月は周りからの冷たい視線のせいもあり才能や白服のことが大嫌いだった。授業をさぼっては隠れてゲームばかりしている日々。
そんな時、学校初めての白服転校生溝口大河が転入してくることとなる。彼は野球の白服であり惨敗を期した相手御門威斗との再戦を求めて広島から転校してきたのだ。ふとしたきっかけで二人は顔を合わせることとなったが睦月と出会った大河の様子が変わる。どうやら睦月の顔が因縁の相手御門にあまりにもそっくりだったようで勘違いされてしまった。
次の日大河は体育の授業で行われる野球に睦月を強引に出場させ、御門と勘違いしているため本性を暴こうと投手をやらせる。しかし、睦月は野球初心者で野球のやり方なんて全くわからない。大河もようやく人違いであったことを認め謝罪と共に睦月にピッチングの基礎を教えることとなった。
その時、不思議なことが起こった。睦月は投げ方を少し教わっただけでフォームが素人ではなくなりしかもそのフォームは御門とそっくりだったのだ。そこで大河は対御門の練習用ピッチャーとして睦月を野球に誘うことになるのだが、睦月は睦月で野球の楽しさに触れ、次第に野球の才能を開花されていくこととなる。
ここが面白い
睦月の成長速度
灰色の天才としてくすぶっていた睦月はこれまで何に対してもやる気が出ずにいたのだが、野球の楽しさを知り才能があろうがなかろうが続けてみようと思うようになります。
初めて三振を取った時からその感触が忘れられずに三振を取ることを理想としたピッチングを目指していきます。その結果練習を積むにつれて球速や球威が上がっていき、ストレートを決め球とする投手へと成長していきます。
睦月の成長速度がテンポよくストレスなく読めつつもしっかりと努力している様子は描かれているので素直に応援したくなる魅力があります。
絶対にマウンドを降りたくない負けず嫌いな面もあり、大河からは投手に必要な素質であると判断されました。
白服の力
チームを作ったばかりの睦月達なので野球経験者なんてそう簡単に集められません。しかし野球は駄目でも才能に関しては天下の千石学園ですので、人脈などもあり多種目の白服たちが助っ人としてチームに加勢してくれます。
野球に関しては素人でも各分野で世界が狙える人材ですので試合中も派手な活躍を見せてチームに貢献します。
テニスの白服はミート力や動体視力、柔道の白服なら手首や肩、フィギィアスケートの白服なら足腰や体の柔らかさなど自分たちのスポーツを生かしたプレイスタイルを見せてくれます。
さらには数学の白服であり睦月の姉、神無は頭脳面でのサポートに特化し、作戦や采配など監督のポジションでの活躍など千石学園ならではのメリットがあります。
作画やキャラデザが魅力的
男女問わずにキャラデザがとにかくかわいい。中学生という設定なのもあるのでしょうが、寒川先生のデフォルメチックな絵が魅力的でした。
表情も豊かでキャラそのものがイキイキしているのでどのキャラにも愛着が出てきます。
絵がごちゃごちゃしておらず見やすいので試合中に何が起こっているのかわかりやすい。熱いスポコン漫画でありながら受ける印象が全然変わってくるのはこの作品の特徴と言えます。
私的ではありますが総合的に見てもめちゃくちゃ絵が好みなのでキャラデや作画だけでも楽しめると思います。
まとめ
睦月が野球を始めてから成長していく過程やチームが出来上がっていく様子、ライバルとの出会いそして御門との関係性など要素が多い割に全20巻で収まっています。
絵柄がポップなので普段スポコンを読まない方にもお勧めできますし、他の野球漫画と毛色が違う印象を受けるのでスポコン好きでも楽しめると思います。
序盤は仲間集めなどもありチームでの試合は少しかかりますがそのくだりも普通に面白いです。
気に入った方は寒川先生が現在連載中の作品「あの月に向かって打て」のほうも読んでみてはどうでしょうか?
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