ゾンビ漫画なのにコメディ?
異色のゾンビパニック漫画 ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ について紹介いたします。
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~とは?
サンデーGXにて連載中の作品で「今際の国のアリス」でお馴染みの麻生羽呂先生(原作)、「ハレルヤオーバードライブ」でお馴染みの高田康太郎先生(作画)の最強タッグで描かれます。
ゾンビが題材といえばほとんどの作品がホラーに当てはまりますが、本作ではゾンビだらけの世界でイキイキと暮らすコメディ色の強い作品となっています。
あらすじ
上京してきて3年、ブラック企業に勤める主人公仙道アキラは家に帰るのもままならないような地獄のように毎日働いていた。
久しぶりに帰った家で見ていたゾンビ映画で逃げ惑う人を見て「会社に比べたら天国だよな」と呟くアキラ。
そんなある日、家賃の支払いのためアパートの管理人のもとを訪ねたアキラが見たものは管理人が住人を食べている姿であった。
慌てて逃げたアキラが街を見ると、気づけば町中大混乱であちこちでゾンビ感染が発生していた。
戸惑うアキラだったがふとこんなことを思った。
「今日会社行かなくて良いんじゃね?」
アキラの目はみるみる生き返り地獄のような日々から解放されることとなった。
手に入れた自由を謳歌することにしたアキラは自分がゾンビになるまでにしたいことを100個書き出し実行することを決意する。
ここが面白い
世界をエンジョイするアキラ
ゾンビまみれの絶望的な世界の中でも楽しそうに生きるアキラの様子がバグっていて、周りとのギャップが凄く面白いです。
・ゾンビに怯え家に篭る住民に対し、自分からお使いを申し出る
・ノリノリでバイクに乗って町中を走りまくる。
などあまりにも普通に生活をするアキラ達にこちらの感覚までおかしくなりそうです。
仲間たちが増えていくにつれやりたいことを100個見つけるがアキラ一人の目標ではなくみんなのものになっていくのがいい。
生きるためには目標が必要なんだと教えてくれます。
最初のブラック企業時代の話が本当に地獄って感じでアキラが生き生きしているのを素直に感情移入できるのは作者の腕あってこそでしょう
コメディだけじゃない
ちゃんとシリアスな話も存在してゾンビものの特徴を生かした展開も多いです。
アキラ達の目の前でゾンビに感染する人もいますし、ゾンビと戦う場面なんかもあります。
キャラクターの成長も描かれて、それぞれが持っているトラウマや悩みなんかがこの世界ならではの方法で解決されていくため、崩壊した世界を勇ましく生きていく姿が見れます。
まとめ
初めて読んだときは衝撃的でした。ありふれた題材からここまで外れたストーリーが出てくるのは流石としか言えません。
他の漫画では味わえない面白さを持ったこの作品はゾンビ漫画の異端児と言えるでしょう。
キャッチ―な絵柄も相まって読みやすい内容となっています。
崩壊した世界の中を生きるアキラ達の日常を是非見届けてみてください。
全巻買うなら漫画全巻ドットコムがおすすめ。古本から電子まで大人買いできます
コメント